ライヴ報告:「吉浦SONIC~吉浦隆司還暦ツアー大団円・満員御礼(予定)~(@「白楽Nap」)」に出演して

先日、11月6日(日)に開催された「吉浦SONIC~吉浦隆司還暦ツアー大団円・満員御礼(予定)~」に出演しての、ライヴ報告です。

会場は、横浜・白楽に在るライヴハウス「白楽Nap」さん。

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《3年ぶり》

吉浦隆司氏およびライヴハウス「白楽Nap」さんからのオファーがあって出演した「吉浦SONIC~吉浦隆司還暦ツアー大団円・満員御礼(予定)~」は、予定通りに11月6日(日)に開催され、また予定通りに満員御礼となった。

新型コロナウイルス感染拡大を考慮して、2020年2月14日よりライヴ活動の一切を休止していた私には、それこそ、音響設備の整った会場でのライヴは2019年10月末以来で、約3年ぶりとなった。

 

《遅刻しま~す》

ライヴ当日。

昼過ぎ、日差しもあって、この季節にしては温かだ。

「リハ入り3時って、やっぱり無理だなぁ」

と独りで呟きながら持ち物を確認。

リハーサル入りの集合時刻午後3時には間に合わない、このことは既に2週間以上前にライヴハウス側へ伝えてあるのだけれど・・・。

このところは実家で母の体調を診ながらの生活で、この日については群馬に住む妹に実家へと帰って来るように頼んで、妹に母を診ていてもらうことにしたのだ。その妹の都合もあって、私が出発できるのはどんなに早くても午後1時半近く。東京の多摩西部に位置する実家のここから横浜・白楽までは電車を乗り継いで行って、たとえ運良く急行だの快速だのに乗れたとしても、たっぷり2時間は掛かる。どうしたって、ライヴハウスへの到着は午後3時半頃になってしまう。

実際、妹が実家に着くのを待って私が出発したのは午後1時20分頃。「白楽Nap」へと到着したのは午後3時25分頃だった。

当然、リハーサル(サウンドチェック)は始まっていた。

 

《楽しげな予感》

なんだかバタバタしている。

出演者が7組と、多いことに加え、まぁ、恐らく、吉浦氏のことだから、ライヴハウス側と細かな事前打ち合わせもなく今日に至っているのだろう。

で、私自身のリハは1コーラス程度に止め、3分ほどで済ませた。

それでも、全員のリハが終了してから店のオープン時刻午後5時までは10分もなかった。しかも、ライヴ・スタート時刻はオープンの25分後というタイム・スケジュール。

忙しない、と言えばその通りだ。が、その分だけ何やら楽しい一夜になりそうな予感もしてきた。

 

《ライヴ、スタート》

予定よりも3分ほど遅れてスタート。

オープニング・アクトは、「ダブルダイナマイト・ソウル・レビュー」さん。

と言っても、吉浦隆司氏とゲスト出演者の一人ひらげエレキテルさんが久しぶりにツイン・ヴォーカルを組んで、更に、この日のために、エレキ・ギターとエレキ・ベースのサポート・ミュージシャンを呼んで(もちろん、吉浦氏と繋がりのあるミュージシャンたち)、これに依って編成されたブルース・バンドだ。

10分ほどの演奏時間だけで、大いに会場を盛り上げていった。

 

やや興奮気味の会場内も、ここからはゲスト出演者たちの登場だ。

1番手は、酒井広徳さん(Vocal & A.Guitar:約30分間のライヴ)

2番手は、湖春さん(Vocal & A.Guitar:約15分間のライヴ)

3番手は、ひらげエレキテルさん(Vocal & A.Guitar:約40分間のライヴ)

4番手は、玉露42℃さん(Vocal & Keyboard:約30分間のライヴ)

 

私は、玉露42℃さんとだけが“初めまして”だった。他は一緒に出演したことのある面子で、酒井広徳さんとはNapが日吉に在ったその頃にご一緒したことがあって、また、湖春さんとひらげエレキテルさんのお二人については、私がプロデュースする「ほっと楽しやハートライヴ」にもご出演いただいたことがある。

 

さて、ここで、ゲスト出演者の一組ずつそれぞれのライヴについて感想を述べさせてもらおうかと、一旦はそう思ったのだけれど、いやぁ~、反ってヤボというものだろう。私如き者が謂えるとすれば、どの組も、どの方のライヴも、それぞれに、それぞれの面白さ、好さ、楽しさ、何かしら胸裡を揺さぶるそうしたものがあって、これらが確りと前面に表れていたライヴであった、というここまでだろう。

 

《たいへん有り難く》

5番手は、私、愛間純人(Vocal & A.Guitar:約40分間のライヴ)

いつもの通り、全曲オリジナルを披露。

先ずは、「心にある足」と「ねじれの位置」を続けて歌い演奏して、スタート。

私がステージに上がるまでは、どちらかというと、テンション高めのライヴが続いていた。

そこで、この日は、落ち着いた演奏、落ち着きのあるライヴ運び、客席の呼吸具合を受け止めるように進めていこう、と心掛けた。・・・あっ、いや、1曲目を演奏しようとした直前に、瞬間的にそんなふうに感じて、こうすることにしたのだ。

二曲を終えたところで、自己紹介をし、トークで、吉浦氏が還暦を迎えたこれにお祝いを申し上げて、が、吉浦氏を少しイジって・・・。

次いで、「桜、夢色」と「届けるもの」を続けて歌い演奏。

再びトークで、またもや吉浦氏をイジりながら、でも今度は、吉浦氏の音楽と言葉とライヴの、その良さについて思うところも述べさせてもらい、併せて、「吉浦隆司さんは、私の命の恩人でしてね・・・」といったところの話も語らせてもらった。

で、「やさしい雨」を歌い演奏して、閉じた。

約40分間、客席全体が私の奏でる一曲一曲にじっくりと聴き入ってくれてた感じがした(ただ眠っていただけかも?ハハハハハ・・・・)。

盛大なる拍手までいただいた。

たいへん有り難く感じた。

ぅん~有り難い。

 

《いよいよ主役登場》

そして、いよいよ吉浦隆司氏のライヴ(Vocal & A.Guitar+Band Style:約40分間のライヴ)

吉浦氏自身は、その還暦を祝うツアーの、今宵が最終日だ。「起・承・転・結」として、既に3カ所(起:東京「APIA40」、承:奈良「Pick」、転:京都「拾得」)を巡り、今日が「結」というわけだ。

知人より贈られてきたという赤色の(グリコの)Tシャツを身に纏い、赤色のバンダナで頭を覆い、謂わば、“還暦祝いルック”でステージに登場。

もうその出で立ち、姿からして、サービス精神旺盛だ。

当然のことながらライヴの中身もそうで、これ以上は詰め込めません、というくらいに客席に居る人たちを喜ばせるため、楽しませるため、あれもこれも盛り込んでくるのだった。

しかしながら、演奏される一曲一曲には確かなメッセージが込められていて・・・。

おっと、これ以上は言うまい、それこそ、ヤボというものだ。

終盤には、再びエレキ・ギターとエレキ・ベースのサポート・ミュージシャンを登場させて、バンド形式で演奏。

ラストは、ここにゲスト出演者の全員がバック・コーラスとして加わって、出演者全員がステージに上がった恰好で以て、幕を閉じた。

 

《大団円》

一夜を通して、盛況であった、と言っていいだろう。

 

今回のライヴに出演させてもらったことで、私個人も、コロナ渦というそれもあってご無沙汰してしまっていた多くの人たちと再会が叶い、嬉しく、楽しい一時を過ごすことができた。

吉浦氏がきっと様々を思って願いや希望も込めて付けたであろうライヴタイトルのそこには、「大団円」とあるけれど、少なくとも、その通りにライヴは幕を閉じ、その通りに会場に居た皆が家路についたのではないだろうか。

 

ご来場いただいた皆様に、また陰ながらも応援くださっていた皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

オファーをくださった吉浦隆司氏とライヴハウス「白楽Nap」さんには、私にこのような貴重な機会を用意してくれましたこと、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

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*写真について、実は、吉浦隆司氏と湖春さんと私の3人に共通した友人・知人と撮った楽しい写真もあって、本当は、こっちを載せたかったのですけれど、写真に映っている皆さんにこれをネット上に上げることの許可を得ていないので、恐縮ながら、私如き者の単独の写真をここに載せました。ご容赦のほど願います。(写真提供:まつきょん)