「教育を語りあおうよ音楽CafeーBarで」って何?

《きっかけ》---------

「何でこんなこと始めたの?」ってことですよね。

そして、「何をやろうとしている企画なのか?」ってところが、いま一つ分かりにくいかと・・・。

実は30年以上余り教育現場に携わってきた者なのです。主に中学生・高校生たちと共に過ごしてきました。

その教育現場に居ながら、ある違和感を強くもちはじめたのは2000年頃からです。

当時受け持っていた生徒たちも「先生の数学の授業わかりやすい!」なんて言ってくれて、そんな生徒・子どもたちの声に助けられてはいたのですが、私自身は何か腑に落ちないものをどこかに感じながらで、長いこと右往左往しておりました。

一方で10年ほど前から始めた音楽活動を通じて、それまでには出会わなかった人たちや、ライヴツアーなどで色々な地域の人たちと出会うようになると、教育現場での経験とこの音楽活動が恐らく相まってだろうと思うのですが、

「本当に大切なことって、こういうことなんじゃないの?」

といったヒントめいたものが見え始めてきました。でも、経験則だけの私個人の感覚だけで終えてしまってはならないと考えて、教育学、哲学、心理学、社会学、経済学などをあらためて勉強し直すことにして、現在もその探求を続けています。

この企画も、私が調べて考えてきたことをお伝えしたい・・・ということもありますが、決してすべてを見通せているわけでもなくまだまだ分からないことだらけで、より様々な立場の人たちの考えや意見を伺い教えていただきながら、一緒に知恵をめぐらせ合っていけたらとの思いがあって、はじめた企画です。

 

《問題提起》---------

何も、皆さんを、社会を、不安がらせるつもりはありません。

が、先ほど述べた「違和感」や「腑に落ちないこと」を、教育現場での経験と併せて学問的な探求を重ねながら向き合っていると、そこには、

「いま、日本の全ての子どもたちに深刻な問題が及んでいる」、

「日本の全ての子どもたちに共通した危うさ、その危機的状況が日々目の前で繰り返されてしまっている」

という現実があらわになってきたのです。

「全ての子どもたち・・・」というのは、いじめの問題を抱えた子ども、虐待の問題を抱えた子ども、自殺にまで及んでしまった子ども、ネット犯罪を繰り返してしまう子ども・・・など、こうした個別の問題を指すのではなく、むしろ、これらのすべてと、更には、学業成績が優秀な子どもも、抱えた病気や障害など特にない子どもも、経済的に比較的恵まれた子どもも、家族と仲良く過ごしている子どもも・・・含めてで、まさに「日本の全ての子どもたち」を指しています。

では、「問題」・「危うさ」・「危機的状況」とは?・・・

ここでは概略だけに留めますが・・・

一つには、社会で「自立」して生きていくために真に必要な能力(主には「統合能力」、「自律の力」)が育成されにくい状況にある、ということです。同時に、これら必要な能力が養われにくい環境に子どもたちは置かれてしまっている・・・それは、学校など教育の場でも、家庭や地域社会のなかでも、日本の社会の全体においても・・・ということです。

いま、これら「統合能力」や「自律の力」などを十分に備えずに「バランスを欠いたまま」大人になってしまっている人が増えていて、いろいろな形で社会的な問題となって現れていることは、皆様もお感じになっていることかと思います。

また、これらの問題と決して無関係ではない事が他にもあって、例えば、2020年度から小学校・中学校・高校で順次完全実施となる「アクティブラーニング:主体的・対話的で深い学び」や、いずれ将来導入されるであろう「人工知能AIによる学びの個別化」などに潜む問題もそうで、またこれらに乗じて、「先進的で良質な教育をしますよ~」と言いながら恰好だけの見せかけに過ぎないものも増えてきているなど、・・・これら現状を総じて申し上げれば、「バランスを欠いたままの教育」と「バランスを欠いたままの社会」の悪循環とでも言うべきでしょう。もしも、これらの問題をこのまま放置するならば、子どもたちの能力育成の問題とともに、それは日本の教育も、日本の社会も崩壊への道を辿ることになろうかと・・・、

「もういくら何でもマズイんじゃないの?」

といったところまできているかと思います。

 

*こうした少し長い文章を正確に読み取ることができない子ども・大人が急増していることも大きな問題の一つです。

 

ちなみに、確りとしたバランスをもって、本来の狙いが見失われることなく運用されるのなら、「アクティブラーニング:主体的・対話的で深い学び」も「人工知能AIによる学びの個別化」も、好ましい手段・手法の一つであると個人的には思っています。誤解無きよう・・・(汗・笑)。

 

《問題解決の糸口》--------

個別の問題・課題に御尽力されている方々のその姿勢と対応には本当に頭が下がる思いです。また、この方たちの取り組みによる対策の追求と実践があって、いま、まだ、日本の教育も社会も、ぎりぎりのところで辛うじて成り立っているように思います。

が、これら各個別の問題・課題に共通して潜めく根本にある問題へと切り込んだ対策と実践については何も成されていないというのが現状です。

前述の《問題提起》に記した通り「バランスを欠いたまま・・・」であるなら「バランスを取る」必要があります。

その「バランスを取る」ためには、

「シーソーでも何であっても『軸』が必要だよね・・・」

「どこを『軸』にするかを明確にしないとバランスも取れないよね・・・」

ということになるわけですが、当然のことながら、この「軸」となるものを見出すこと、またこれを提示して社会で共通了解可能な道筋を得ることは、価値観がますます多様化する現代社会においては大変難しいことです。

ただ、こうした社会の流れを恐れて、必要と考えられるものまでも提示しないでいては何一つとして問題の解決に向けて始めることはできません。そこで、これら社会の流れを恐れずに、私なりではあるのだけれど、経験的なことと学問的なことの探求を重ねていくなかで見出していったその「軸」となるものを、ここで提示することにしたのです。

その「軸」とは、決して自由を制限するものではなく「自由を守るための軸」だということ、それともう一つ、「個人一人ひとりにとって根幹をなす目標にもなり得る軸」だということ、・・・こうして辿っきた先に見えてきたもの、それがここでの大テーマ、

「自立と自律」

というわけです。

 

***このページ下段に載せた資料「子どもたちの自立力育成を探求して(第1編・詳細編)」、同じく資料「第2編」(特に(第1編・詳細編)の12ページ)も併せてご覧いただきたいのですが、その一部を抜粋してここに記載させていただくと、

●『個々人が如何なる境遇にあろうとも、そして個々人がどのような道を辿って生きていくのかその生き方は様々で自由であるにしても、決して逸れてはならない共通した『道標』・『軸』として考えられるのが、「自立と自律」です。』

●『自立:各人がその能力を活かして社会と調和して生活し続けていくこと <目指すべき行動面での目標>』

●『自律:自立に必要な知識や教養および思考力と実践的スキルを身につけて自身でこれらを総合的にコントロールする能力を身につけていること <自立に必要な能力面での目標>』

尚、資料では、この「自立と自律」を目指す上で必要となる「日々の育成・養成面での目標」という能力育成のための方法論的な原則と、「土台となる心理面での目標」という能力を身につけようとする姿勢に入り込むための人の内面に関わる指針もまた一緒に提示しています。***

 

まずは、「自立と自律」を『軸』とした目標や具体的な手法を見出していくことによって、前述の《問題提起》に記した問題の多くがその根本的なところから解決できるのではないかと考えています。

何も「自立と自律」が全てで絶対的であるなどとは考えていません。が、現在までに重ねてきた経験と探求とを合せ得たところでは、

「自立と自律」

が提案し得る大テーマであるとの考えに至っています。

 

《企画の目的》----------

1)ここまで述べてきた《問題提起》、《問題解決の糸口》について、様々な立場の人たち相互が忌憚なく語り合い知恵を出し合う場を用意します。

その上で・・・

2)日本で教育を受けて育った子どもたちの一人ひとりがやがて大人として社会へと出たときに真の意味で「自立」できる仕組みを見出すことを目的に、開催を重ねていきます。

 

そのために・・・

①幅広く様々な立場にある大人の皆さんに参加を呼び掛けています。

・子育て中の親御さん、保護者

・幼稚園の先生

・小・中学校・高校などの先生

・スクールカウンセラー

・保育士

・地域ボランティア

・企業等の人事(教育)・採用担当者

・・・などなど。

②互いの意見や考え方を尊重し合う場にすることを前提にしています。

③皆で「共通了解可能」な道筋や方策を探り見出すことを目指します。

④上記の①、②、③が目的に向けて最大限に活きるように適度な緊張とリラックスさのある環境を用意しています。

 

《内容1:講演と相互対話》------

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上記の《企画の目的》にしたがって、大テーマ「自立と自律」を4つの面から考えます。

 1.子どもの能力の特性 

 2.学校教育(公教育)

 3.家庭での子育て 

 4.地域社会との関わり

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①上記の1.~4.それぞれの問題点や問題解決の糸口の基本となり得る事柄については、愛間純人から「講演」という形(各15分程度)で参加者の皆さんにご説明させていただきます。

②上記①を踏まえて、途中、内容ごとに、任意3~4人のグループに分かれて参加者どうしで、考えや意見を交わし合っていただいたく時間、相談し合っていただく時間・・・「相互対話」の機会をつくります。

 

《内容2:音楽ライヴ》-------

これらの間に、あたたかく優しさのある(…と聴いてくださる方々から言っていただくことが多い)アコースティックな音と歌声の「音楽ライヴ」を挟みながらリラックスできる時間と空間もお届けします。

難解な問題・課題に向き合いながらも、幾分か非日常的なリラックスできる空間で豊かな発想と知恵を持ち寄り合う時間を演出します

 

《内容3:振り返りと共通了解》---

終盤は、《内容1》全体を振り返って、会場にお集まりいただいた皆さんでゆっくりと意見交換しながら問題点や提案・意見の整理をしていきます。そのなかで共通了解できる道を探ります

 

《簡単に言ってしまうと・・・》-----

子育て・教育について「自立と自律」をテーマ

「講演」+「対話」+「音楽」

によって融合した市民向け『白熱教室』と言ったところでしょうか。

 


《実際に開催したときの様子は?》

2019年5月31日(金)、東京・三鷹市のライヴスペース「おんがくのじかん」を会場に、2回目となる「教育を語りあおうよ音楽Cafe-Barで(Vol.2:三鷹編)」を開催しました。

 今回は、中学生・高校生を子にもつ保護者の方が多かったです。皆さんが真剣に私の話(歌も)に耳を傾け、熱心に意見を交わし合ってくださいました。

 

詳しくは、2019年6月3日の「ブログ」をご覧いただけたらと思います。

 



次回の予定は→「ライヴ・スケジュール」でご確認いただきますようお願い申し上げます。


*ご意見・ご提案、ライヴのご依頼、ご相談等(特に、ご質問は大切に思っております)のある方は、「ライヴのご依頼・ご相談」のページをご確認いただいた上で、「メール・ボックス」から送信していただきますよう、お願い申し上げます。


《資料を公開》

子どもたちの自立育成を探求して(第1編・詳細版)

全48ページより以下を抜粋

子どもたちの自立育成を探求して(第2編)

全69ページより以下を抜粋