ライヴ報告:「Next Sunday」でのライヴ・残暑お見舞い編

今年の夏は、各地での自然災害等もあってライヴツアーには出ずに、平日は自宅に引き(弾き)こもって、曲創りや「ほっと楽しやハートライヴ(第13夜)」の準備、それと「子どもの自立力育成を考える音楽会Vol.1-2」の資料作りなどをして、週末になるとカフェ等で生音ミニライヴなどをさせていただいておりました。こうした生音ミニライヴでも楽しい出来事や深く考えさせられる出来事などご報告したいことは沢山あるのですが、各お店側の事情もあって公表していません。一つひとつをご報告できないのが残念ですが、この日のライヴはご報告させていただこうかと・・・。

昨夜、9月1日(土)、東京・阿佐ヶ谷にあります「ライヴ小屋 Next Sunday」さんに出演させていただきました。

9月に入ったので、「残暑お見舞い申し上げます」とはならないのでしょうが、実際には、厳しい残暑と豪雨が繰り返される今日この頃、そんななかでのライヴになりました。では、ご報告です。

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朝から空はどんよりした雲に覆われ、「いつでも雨を降らせてみせますよ」と言わんとばかりの怪しい空色をしていた。

 

自称「晴れ男」のライヴ日では滅多に雨は降らない。もう少し詳しく説明すると、もし雨が降っても、ライヴ会場にお客さんが足を運んでくださる頃には大抵は雨が上がっている。こうはならなかったのは、この約8年半で5回ほどだ(3~4%)。自身も雨が降っている間は移動中の電車車内に居ることが多く、外を歩いている間は雨に降られることはまずない。・・・いらない説明だったか(汗・笑)。

 

とは言え、この日は折りたたみの傘を持った。

 

怪しい空色のせいか、どうも身体の調子がすぐれない、力が入らない感じ? 阿佐ヶ谷までの約1時間半の移動中、その身体のしんどさは想っていた以上に体調がヨロシクナイことを自覚させるのだった。

 

ライヴ会場である「Next Sunday」に到着。

ここまで、雨には降られていない。

背負ってきたギターケースやら荷物をすぐさま置いて、椅子に腰掛けて一息ついた。頭がボーっとして軽い頭痛がある。

ゆっくりと深い呼吸で身体を整えながらリハーサル準備。

まずはリハーサル。ギターを抱えてマイクの前に立つと自然と身体が「演奏集中モード」へと切り替わってくれた。

PA音響が整ったところでのライヴは前回にご報告した7月15日以来だけれど、この会場は安心できる。PA担当が、よき理解者でもある澤田さんだからだ。

・・・

<本番もきっと大丈夫!>

と自分に言い聞かせる。

でも、リハーサル後の身体はさらに脱力感を増した。

<ともかく本番まで身体をできるだけ休めよう。>

 

阿佐ヶ谷に来ると、リハーサルのあとに一時を必ず過ごすカフェがある。そこへ行った。

カフェに入ると直後、ザザザーッという音がした。外で強い雨が降り出したのだった。

いつもなら、このカフェで、ライヴのトーク内容などを組み立てたり構成を考えるのだけれど、今日は、ドリップ珈琲をゆっくりゆっくり啜りながら(味わえていなかったかも)ただ何もせずに過ごした。・・・というより、何かをする気力さえ既になかった。むしろ、強い調子の雨音が心地よく聞こえてくる。

・・・

1時間ほどカフェで過ごすと、そろそろライヴ会場オープンの時間。

<戻らないと・・・>

いいタイミングで雨が上がった。

<さすが、自称、晴れ男>

 

19時15分、だいぶ遅れての本番スタート。

1番手は、栃木県から「羽白ひより」さん(ギターのサポートの方を伴って:この方の氏名公表の了解を得ていなかったぁ〜m(__)m)。曲想も歌詞含めて着眼点がユニークで、ライヴ全体もどこか現実空間と異空間を行ったり来たりで面白みがある。普段は一人でギターでの弾き語りだというけれど、サポートギターも彼女の楽曲をよく理解しているふうだった。

2番手は、「AKI」さん。ユニーク・独自性と言えば、この方はさらにだ。5〜6回はご一緒させていただいているけれど、あらゆることを題材にして音楽・ピアノ演奏と歌を交えて表現してみせるそのバイタリティには毎回脱帽させられる。その姿勢に頭が下がる思いになる。今回は、「言葉遊び(駄洒落)」、それと、「原子力発電所事故」、「長崎原爆投下」をモチーフにした題材を披露してくださった。

3番手は、「KAKA」さん。アコースティックギターとともに、つややかなキラキラした歌声が印象的だった。この歌声にあった楽曲であることも聴いていてイイ感じに想えるのかなぁ〜。ご本人は、まだまだ探求していきたいこともあるらしく、今後どう進化していくのかも楽しみ。

・・・・

と、面白くも楽しいライヴで繋がってきているのだけれど、今夜、自身の体調はやはりヨロシクナイ。だから、お三方のライヴも本来ならもっともっと楽しめていただろうに・・・

<なんか申し訳ない・・・>

と思いながら客席に居た。

 

本番直前、セッティングをしながら、またゆっくりと呼吸を整えた。

4番手、この日のライヴの最後の出演者としてステージに立たせていただいた。

ギターの弦を一つ鳴らしたら、もう痛みも不調な感じも何もかもが消え去っていった。どうやら、勝手に「演奏集中モード」のスイッチが入るようになっているらしい(笑)。

体調がヨロシクナイというのは不届き者であるには違いないのだけれど、これまでに重ねてきた一つひとつが、手前味噌的であるけれど、こうして自身を助けてくれていることを感じながらステージに立てていることは大切に思えた。この思いとともに歌声とアコースティックギターを響かせながら唯一無二の「愛間純人のライヴ」として、今宵は今宵のライヴをお届けすることはできたかと・・・。

 

ライヴ終了後、AKIさんはお急ぎの用事があるらしく早々に引き上げてお帰りになられたが、今回が「初めまして」の他の出演者とは少しの時間ではあったものの会話を交わし合うことができた(上記写真はそのときの様子)。

 

この夜、ともに会場に居合わせた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

少々急にではあったものの、この夜のブッキングライヴをご案内いただいた「Next Sunday」の店長みやこさん、スタッフの今中さんにも感謝申し上げます。

 

帰宅の頃、ライヴ会場の地下から外に出ると、雨は・・・降っていな~い(笑)。持っていた折りたたみ傘の出番はなく済んだ。

 

おっと、身体が少々フラついて重心が定まらない感じ・・・。背負うギターケースがいつもよりもやたら重く感じる(汗)。

大きく深呼吸をしてから阿佐ヶ谷駅へと歩いて行った。

・・・いったい誰への「残暑お見舞い」?

 

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コメント: 2
  • #1

    五味渕一光 (木曜日, 20 9月 2018 22:42)

    こんにちは

    ここのホームページに辿り着くことができました。

    だいぶ日が経った後で申し訳ありません。

    先日ご一緒させていただいた、羽白ひよりのサポートギターの者です。

    愛間さんの歌声、そして曲、素敵でした。

    CD、毎日車内で流しています。

    「ねじれの位置」とても素晴らしい曲で、最近ではサビの部分をコピーしてギターと軽く口ずさんでます。

    またいつの日か、ご一緒できるのを心より楽しみにしてます。

    ありがとうございました。  

    五味渕一光

  • #2

    愛間純人 (金曜日, 21 9月 2018 12:16)

    >五味渕一光 さま
    コメント、ありがとうございました。
    このブログ内で名前を記載する許可を得てなかったので、ただ単にサポートギターとしてだけのご紹介になってしまい失礼してしまいました。
    ライヴとCDともに気に入っていただけたご様子で、むしろ私自身が励まされる思いです。
    感謝申し上げます。
    また、必ずや御一緒しましょう。