「今日の一曲」シリーズの第63回目。昨日の2018年元旦に載せた第62回目に続いて、今回も新年を迎えての心境を交えながら書かせていただこうかと・・・。
では・・・
・・・・・
今朝は少々ゆっくり目の起床か・・・?
<ん?(午前)6時半過ぎかぁ~>
カーテンと東側の窓を開けると、今朝も同じに、上空高い星空の下側には綺麗にやや濃い橙色が空に彩りを加えていた。
ゆっくりと深呼吸をして冷え切った外気を身体に通すと、
「さてと・・・」
「何を聴こうかな」
(昨日と同様の独り言(笑))
昨日と同じに部屋のレコードラックの前にしゃがんで、それを見渡した。が、今朝はその選択に昨日ほど時間は要らなかった。
昨日、元旦の朝は「和」を感じたくなって、邦人作品で、和のテイストと和楽器を用いた楽曲、真島俊夫作曲の「3つのジャポニスム」を選んだ。
今朝も続けて、
<邦人作品だな・・・>
という想いが既に胸裏にはあって、
<でも、大自然や宇宙観を想像したい感じかなぁ~>
と、直ぐに想う(イメージする)のだった。
それで・・・、
<今朝はこれだね!>
と、胸裏で勢いよく吐きながら、LPレコード盤とCDを並べたレコードラックから1組のCDを取り出した。
2011年5月、指揮者の佐渡裕は、小学生の頃から夢みていたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演を果たした。そのコンサートのライヴ盤2枚組CDだ。
このうちの1枚に、武満徹 作曲「5人の打楽器奏者とオーケストラのための ”FROM ME FLOWS WHAT YOU CALL TIME(フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム)"」が収録されている。
武満徹がカーネギー・ホールから創設100周年記念として委嘱を受けて、1990年10月19日に、小澤征爾の指揮でボストン交響楽団と打楽器アンサンブル「ネクサス」によって初演された楽曲。
CDに付いていた解説と併せて、更に自分勝手にイメージを膨らませながらCDを聴く。
青・赤・黄・緑・白の5色を割り当てられた5人の打楽器奏者がオーケストラを囲むように配置されて演奏する姿・・・。
楽曲全体は、楽章に分けられてはいないのだけれど・・・、
「序」→「独奏者たちの登場」→「微風」→「予感」→「高原」→「環状の地平線」→「風が吹く」→「予感」→「蜃気楼」→「ひるがえる風の馬」→「約束の土地」→「生と歓びと悲しみ」→「祈り」
・・・と、テーマをもって区切られている・・・これらもイメージして聴く。
武満徹ならではとも言える弦と管の楽器各種が重なね合わさって生まれる独特の和音と旋律の動き、ここに5人の打楽器奏者が、移り変わりいくテーマとともに、様々な打楽器(この楽曲ために作られた打楽器も含めて)を用いて、常に厳かに、でも、一打一打または連続的に、繊細にだったり福與かにであったり、表情を微小にも時に大胆にも表現して・・・、これらが自分勝手なイメージをますます膨らませてくれる。
「心地好い(イイ)ねぇ~」
いつもの独り言(笑)を呟くと、ふうっ・・・と長めに息を吐いた。
人の営みと自然の大きさが相まって大宇宙への拡がりを感じながら、2018年、2日目の朝を過ごす。
1月13日(土)には、自らが企画する『ほっと楽しやハートライヴ(第12夜)』を、4組のゲスト出演者も招いて開催する(詳細は本ホームページの「ライヴ・スケジュール」で)。今日も明日もだけれど、ライヴ当日までは、このライヴのための準備をただただ重ね続ける。
ただし、このライヴを終えた後は・・・例年通りはない。
このホームページの「ライヴ・スケジュール」をご覧いただいて、ご心配やお気遣いいただいた方もいらして恐縮しているところでもあるけれど、何もスケージュールは入っていない。
音楽活動の進め方を、これまでとは変えようと考えている。
音楽活動を通じて、あるいは併行して、「自分がやらなければならないのかなぁ~・・・」と感じていることがある・・・。
行動を起こすなら、それはきっと簡単ではない、新たなチャレンジになる。思慮深く確りと考えて、いろんな人の協力が得られるのか(ご協力いただけるように)、知恵を振り絞って、時間も掛けて準備・行動する必要がある。
2018年の新年を迎えて、いま一度、自分自身にその覚悟を問いかける。
それでも、聴こえてくる武満徹の音楽「5人の打楽器奏者とオーケストラのための ”FROM ME FLOWS WHAT YOU CALL TIME”」は、澄み渡る遠くの宙を仰ぎ見るかのような心持ちにもさせてくれるのだった。
やっぱり・・・今朝も・・・、
「気持ち好い(イイ)朝だねぇ~」
と、またしても・・・独り言(笑)。
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