ライヴを訪ねて:カノミさんの企画「歌を歌い、音を奏でる、その22 ”夜” 」へ

21日(土)の夕刻、台風が近づいているらしい。が、きっと、行いが良いのだろう、雨も風も少し弱まってくれている。

「行いが良い」は、私ではないよ、今夜、この地でライヴをされる方たちのこと(笑)。

 

そうかぁ・・・、前夜も、ここ東京・阿佐ヶ谷に居た。自身のライヴ出演があって、出演後も終電ギリギリまで居たのだった(詳細は、2017/10/21のブログ「ライヴ報告」に記載)。

 

お昼過ぎの午後の時間帯、都内(京王井の頭線沿線)のカフェで、その場に居合わせたお客様を前に20分ほど歌いギターを奏でさせていただいた。カフェのマスターの意向で不定期・非公表のランダムな日時で半年前くらいから平均して月に2回ほど出演させていただいている。

この日は、そこからJR阿佐ヶ谷駅へと移動してきてだった。

午後5時半を少し過ぎている。

 

ギターをそのまま背負って他人様のライヴを訪れるというのは抵抗があって、それに客席が狭いところに窮屈で迷惑にもなる気がして、少々不安ではあるのだけれど、こうした場合には駅のコインロッカーに預けることにしている。で、途中のターミナル駅のコインロッカーに預けてきた。

 

小腹も空いてきて、ライヴのオープン時刻までにも1時間ほどある。

前日も立ち寄ったカフェへ。

コーヒーとイングランド風プディングを味わいながらもボケーっとしていたら、あっという間に時間が過ぎていった。

むしろ、少し慌てるようにしてカフェを出て、目的地である「イエロービジョン」へとやや足早になって向かった。

 

カノミさんの企画ライヴ、

「歌を歌い、音を奏でる、その22 ”夜” 」

 

心地好い夜にしてくれる・・・疑いもなく期待を膨らませて訪ねた。

カウンター席に腰掛けて・・・と。

 

出演者は、順に・・・

カノミさん(Flute & S.Sax & Sampler.sys & Vocal & etc. による即興的音楽)、高井息吹さん(Vocal & Pianoによるジャズ・テイスト的な音楽)、SAWADA(S.Drumによる即興音楽)さん、そして最後に、この3人での即興セッション。

 

3人の音楽とその演奏のそれぞれが、会場内の空気と一体となって、響いてきて、振動してきて、身体に染み込んでくる。そのうちに、脳内が楽になって、身体全体までが緩まって、「ここに居いる」ことを許されているような感覚を得ていた。

客席はすべてが埋まっていて、演奏が始まる前に、知る人の顔もあったり、見知らぬ顔もあったり・・・、この種のライヴにこれだけの人が集まることはとても喜ばしく思った。更にそれよりも、演奏が始まってからは、この客席も、ただただ静寂な一体感だけが存在しているかのようで、この方が嬉しく感じるのだった。

 

やはり、来てよかった!

好き一夜になったぁ~!

 

カノミさん、SAWADA(私のCDの音響担当でもある)さん、お二人とは、私の音楽活動の初期からお世話になって仲良くさせていただいている。ライヴ終了後はそれぞれと一言二言交わして、早々に会場を後にした。

 

脳内も身体も、これらの音楽からいただいたものを手放したくはない様子があって・・・そう、まだまだ、独りでじっくりと今宵の音の世界に浸っていたかった・・・それでだ。

 

<写真等の掲載がないのも同じようなことです。カメラは持参していたのだけれどね(笑)。>