今日の一曲 No.65:Lionel Richie(ライオネル・リッチー)「SE LA(セ・ラ)」

新成人の皆様、おめでとうございます。

「ブログ」をお読みいただいている方の中には10代・20代の年齢の方もいらっしゃるようですので、私のようなオジさんにならないことを祈りながら(笑)、ご自身とその周囲の方々と共に好き(よき)人生を歩まれることを願っております。

さて、「今日の一曲」シリーズは第65回目。何故にこれまで紹介していなかったのかが不思議・・・?・・・今回は、お気に入りの中のお気に入りのLPレコード盤とともに、ある一曲をご紹介させていただこうかと思います。

・・・・

・・・・

「世の中には、こんなにも素晴らしい人間がいるものなんだぁ~」

「ああ~、救われたぁ~」

「なんてラッキーなんだろう!!」

 

(これまでも度々、本ブログで書かせていただいているけれど・・・)

 社会人1年目、就職した職場の派閥争いのどちらにも加わらないでいたら干されてしまって、2年目はアルバイト3件を掛け持ちで喰いつなぐハメになった。

が、ここで、「救世主」現る。

現場責任者(トップ)が交代して、派閥争いに明け暮れていた職場を一新。私を陰ながら庇(かば)い続けてくれた数少ない元同僚を通じて、社会人3年目の私もその職場へと戻った。

「救世主」となった上司は、若手から中堅を中心に社員全員対して、業界での基本のイロハからチャレンジしていく筋道さえも指し示してもくれて、徹底的に鍛えてくれた。そのリーダーシップぶりは厳しくもあったが、「育てよう」という愛情らしきものが常に感じられた。それと、もう一つ、ユーモア・センスに溢れた方でもあったということだ。だから、特に不器用で出来の悪い部類であったであろう私めは、この上司の職務室に呼ばれて叱られることも多かったのだけれど、それは嬉しくもあった(言っておくが「M」ではない・・・(笑))。

こうして、叱られながらも「良い仕事とその姿勢」を覚えて、同時に、職場の人間関係も良好になっていく様を感じながら、充実した日々を過ごし始めていた。

 

一人、上司が替わっただけで、こんなにも職場もそこで働く人たちの姿や顔付きまでが変わる・・・毎日が驚きと衝撃の連続だった。

何を目的とした職種かということは選択時にもちろん欠かせないことだけれど、職場環境を含めて、どんな人が上司であったり、どんな先輩がいるのか、その職場の雰囲気・・・などなどは、やはり、最重要事項だ。職場仲間と共に自分自身も目的に向けて最大限に能力を発揮できるか否かに関わってくる。それを体験、実感した。何よりも、「充実感」であったり「楽しさ」を感じられる職場であれば、困難な仕事に遭遇しても優れたモチベーションとチームワークで立ち向かえることができる。

・・・もしも、あたなが、現在あまりに改善の見込みが立たない職場で苦悩ばかりを抱えているようなら、転職を考えて準備をしても良いかと思う。特に、独身であったり、30歳くらいまでは(ある程度見通せるなら何歳であっても)、むしろ積極的に考えても良いかと感じる。

 

さて、当時、大のお気に入りになった盤がある。

Lionel Richie(ライオネル・リッチー)、1986年発表のアルバム「DANCING ON

THE CEILING(ダンシング・オン・ザ・シーリング)」(全8曲収録)・・・もちろん、LPレコード盤だ。

 

レコード店で買ったときは、日本でも話題になっていた「SAY YOU, SAY ME(セイ・ユー、セイ・ミー)」を、じっくりと聴いて味わいたいというのが一番の目的でだったが、実際に、レコード盤に針を乗せて聴くと・・・、なんと、アルバム全体、ライオネル・リッチーの深くも重すぎない独特の響きを伴った歌声が、どの楽曲とも上手い具合に共鳴し合って・・・、

「ん~っ!最高!」

共鳴し合ったその音の振動は、身体の奥深くまで、そのまま伝わってくるようだった。

 

続けて、2度目、3度目と繰り返して聴く・・・

A面の2曲目、「SE LA(セ・ラ)」が、中でも、何とも心地好くさせてくれる。レゲエ調のリズムとアレンジに乗って、遂、上体を左右に横揺らししながら聴いてしまう。その心地好い感じを継続させながら、歌詞とその訳詞を覗いてみた。

You know sometimes I sit wonder

Just how this world be

If we had all the people laughing

And everybody living in harmony

・・・・・

・・・・・

All the children

Tell me about the children

We've got to help them now to survive

One world,one heart,is our salvation

Ooh,ooh,ooh

Let us keep the dream alive

<訳詞:Kuni Takeuchiより>

ときどきじっと考えてみるのさ

この世の中どうなっていくのかとね

すべての人々を笑顔にすることができたなら

みんなが仲良く生きて行けるのに

・・・・

・・・・

すべての子供たちよ

子供たちの話をしておくれ

生き残るためには彼らを救わなければ

ひとつの世界、ひとつの心こそ我らが救い

オー、オー、オー

僕らの夢をいつまでも

・・・・

あの頃、経験したこと・・・、それは、争っても、いがみ合っても、誰にとっても何も価値あるものは生まれなかった。「救世主」が表れてから、確かな技量を身に着けるための厳しさはあったけれど、皆が理解し合って、共有・共感し合って、一歩一歩を歩みはじめると、次々と、本来の目的へと近づいている実感は達成感や充実感をも味わせてくれた。更に、上等な?ユーモア・センスにも触れながら笑い声も漏れる時間が増えて、それは「面白い挑戦」の日々へと繋がっていった。

 

当時もこんな思いと、丁度、重なって聴いていたのかなぁ~・・・。

そして、現在の心境とも・・・さらに重なって・・・、Lionel Richie、「SE LA」という一曲を、いま(現在)、あらためて聴く。

やっぱり、上体を左右に横揺らししてしまう。

「心地好いねぇ~」

・・・(笑)。