今日の一曲⑦:上原ひろみ「another mind」

「今日の一曲」、7回目は、「これまでとは別のジャンルを・・・」とも思ったのだが、最近また聴いている曲があって、再びジャズの紹介になるが・・・ご勘弁を。ただ、「今日の一曲:①〜⑥」では、クラシック音楽、ジャズ、いずれも、LPレコードを取り挙げてきたが、今回初めてCDを紹介する。

 

上原ひろみ、2003年の全米デビュー・アルバム「another mind」だ。

今回も、「一曲」ではなく、アルバム全体として紹介させていただく。

 

このアルバム、全9曲が生録音で収録されていて、その生録音っぽさとスタジオの空気感が確りと伝わってきて、ご機嫌な音なのである。

 

実は、ある方(先輩)から頂いた大切な品の一つでもある。

当時、不安やらプレッシャーを抱えながら過ごしていた時で、なかなか他人に相談するというのも苦手にしていたのであった。おそらく温厚で物腰のしなやかなこの方の人柄を感じて、自身で抱えたものを一言二言つい漏らしたのだと思う。それから数日経ってだった。まったく予期していないところに、この方からいただいたのが、このCDだ。

 

アルバム全体、2002年頃の上原ひろみの若さあふれるインスピレーションとクリエイティブさ、チャレンジ魂というべきか彼女ならではの他にはないエネルギッシュさが多いに詰まっている。

まさに、当時の心境にはタイムリーな音たちだった。どうかしたら逃げ出してしまいそうな状況の中、背中を押し、今一度、歯を喰いしばりながらでも気持ちを奮い立たせてくれる音たちになった。その方の優しい気持ちと一緒に届く音でもあったのだろう。特に当時は、一日の始まりに大き目な音量で部屋に鳴らして聴いた。

(そう、以前に紹介したメイナード・ファーガソンの「ロッキーのテーマ」とは、また少し違う感覚なのだ。)

 

前半にも書いたが、全曲「生録音」というのが心地好いというのもあるが、加えて、嘘っぽくなく聴こえて、救われるような想いを感じさせてくれるのかも知れない。現在も、ふと弱気さが顔を覗かせると、このアルバムを聴く。いや、聴くことにしているのカモ(笑)。

 

いただいた大切な品であると共に、弱気な心を消し去り、今一度、気持ちを奮い立たせてくれる「今日の一曲」として、上原ひろみ、2003年のアルバム「another mind」(全9曲収録)を紹介させていただいた。